CaseStudy:9 憧れの大洗水族館へUターン就職
オフタイムは趣味のサーフィンを満喫

アクアワールド茨城県大洗水族館 ドルフィントレーナー 森島和也

「小学生から憧れだったドルフィントレーナーになる」

茨城県神栖市で生まれた森島和也さん。小学生の頃に大洗水族館のイルカショーに感動し、「いつか自分もドルフィントレーナーになりたい」と思ったという。高校の卒業を控え、進路を決める時期になってもその夢は変わらず、どうしたら大洗水族館に就職できるのか電話で問い合わせたところ、高卒での就職はできず、専門学校卒以上の資格が必要であることを知った。夢を叶えるため、森島さんは東京にある専門学校へと進学し、アニマルトレーニングやダイビングなどについて学ぶ。卒業した森島さんは大洗水族館のドルフィントレーナーとなり、ついに小学生から持ち続けていた夢を叶えたのだった。

他の水族館へ行きたいと考えたことはなかったのですか?という質問に対し、「一度も考えたことはありません。」と即答する森島さん。幼い頃から慣れ親しんだ大洗水族館以外の場所で働くことは眼中になかったという。

「ドルフィントレーナーという仕事の奥深さと難しさ」

念願のドルフィントレーナーになった森島さんだが、やればやるほど仕事の奥深さと難しさを日々感じているという。ジャンプのハンドサインなどをイルカに伝える技術は確かに大切だが、それだけではうまくいかないときもある。「イルカという動物は人の気持ちを見透かしてしまうんです。」と森島さん。例えば、イライラした気持ちや落ち込んだ状態でイルカに接すると、失敗してしまうことも少なくない。平常心と心身の健やかさが、ドルフィントレーナーの資質として求められるという。

チームワークも大切だ。複数のドルフィントレーナーによるショーでは、それぞれキャリアも技術もコンディションも違う。サインがうまく伝わらないとイルカ同士が水の中でバッティングしてしまい、ケガをしてしまう可能性だってある。現在、ドルフィントレーナーを取りまとめる立場にある森島さんの役割は、極めて責任重大だ。

イルカの健康管理もトレーナーの大切な仕事のひとつ。日々接する中で、体調を崩していないか細心の注意を払っている。また、簡単には野生のイルカを捕獲できなくなった現在では、今いるイルカたちを繁殖させていくことも必要だ。「子供たちにイルカという動物を見られる環境を残したい」と森島さん。イルカとのふれあいから得られる「感動」を未来へつないでいくことが、自分自身に課せられた大切な使命と考えているそうだ。

「茨城暮らしで心身をリフレッシュ!」

現在森島さんは、茨城県鹿嶋市で奥さんと子供3人の5人暮らし。
「今の住居は近くでサーフィンもできるし、静かだし、買い物も便利です。趣味のサーフィンを楽しめる海が間近にあって、鹿嶋から大洗までの通勤ドライブは、気持ちを適度にリフレッシュしてくれるお気に入りの時間になっています。」
茨城の海は縦に長く、良質な波が来るサーフポイントがあちらこちらに点在している。実は隠れたサーフスポットで、全国から訪れるサーファーたちも少なくない。また、茨城には海岸線に沿って走っている道路も多く、車窓から眺める太平洋は格別だ。
平常心と心身の健やかさが求められるトレーナーにとって、幸せな家庭生活を送ることは大切なこと。そのために必要な住環境を、茨城という土地は不足なく与えてくれているのかもしれない。

イルカのエサを準備する森島さん。これも仕事のひとつで、ショーで華々しく人前に立つばかりがトレーナーの仕事ではないのだ。

イルカのエサ用の魚は解凍して使用するため、ビタミンが流失により不足しがち。そのためサプリメントを併用し栄養を補っている。

優しくイルカの背中をなでる森島さん。イルカの体調管理はトレーナーの大切な仕事。細心の注意をはらってイルカの様子を観察する。

現在、大洗水族館には9人のトレーナーと8頭のイルカがいるが、1頭のイルカを複数人で見守ることで万全の健康管理を行う。

森島和也(もりしま・かずや)プロフィール

1983年茨城県神栖市生まれ。地元の小中高校を卒業後、専門学校でアニマルトレーニングやダイビング等を学ぶ。卒業後「アクアワールド茨城県大洗水族館」でドルフィントレーナーとなり、小学生の頃からの夢を叶える。茨城県鹿嶋市で妻と子供3人と暮らす。趣味はサーフィン。

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